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1. 藤田嗣治 レオナール・フジタについて

藤田 嗣治は日本生まれのフランスの画家・彫刻家です。藤田嗣治(レオナール・フジタ)について解説した動画を制作しました。

※訂正 (0:40〜)
藤田嗣治《自画像》1929年 油彩・カンヴァス 東京国立近代美術館 蔵
©︎Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833

先の大戦中の戦意高揚のための絵のプロパガンダとして戦後GHQが「陸軍作戦記録画」150点余りを接収。フジタの十数点の作品を含め日本の独立回復後、無期限貸与というかたちで返還されている。

戦争画「アッツ島玉砕」は、時代を超えて20世紀絵画表現史上の最高傑作ではないか。
ここにはロマン主義以前の西洋戦争画の研究と傾倒がうかがえる。
1920年代以降フジタが追求した大画面の群像表現の到達点。
殺し合いの醜さ愚かさ、根底に救済への願望が・・・

フジタはキリスト教徒の米軍が全滅させた相手を描写した戦争画に聖画像の系譜を埋め込んでいたのかもしれない。

女性を描き、猫を描き、戦争を描き、子供たちやマリア像を描いた。
絵描きはただ無心に表現を求めた。
フジタが絵描き人生を通じて一貫していることがわかるだろう。

2. 藤田嗣治 レオナール・フジタについての関連おすすめ本

(傑作評伝)
「藤田嗣治『異邦人』の生涯」近藤史人 (講談社文庫)
https://amzn.to/2EBnjgd

(作戦記録画・全点収録)
「藤田嗣治画集 『異郷』」林洋子・監修(小学館・大型本)
https://amzn.to/2EsBZ0k

「なぜ日本はフジタを捨てたのか?―藤田嗣治とフランク・シャーマン1945〜1949」富田芳和(静人舎)
https://amzn.to/2A6EwKJ